コンセプト

都市の閑静な住宅街

那覇市の北東約10km、沖縄県中南部の中央に位置する宜野湾市。国道58号や330号など交通網の利便性に恵まれ、おしゃれなカフェや商業施設が充実した新しい都市文化を形成しています。そして国道沿いの商業エリアに隣接した住宅地も盛んに開発され、都市型ライフスタイルの新時代が訪れようとしています。ウィングシャトーシリーズの原点は集合住宅発祥の地“ヨーロッパの旧市街”の街並デザイン。世界中の有名な旧市街には、都市の発展に伴って、都市と共存する美しい住宅エリアが多くあります。
中でも、ヨーロッパの旧市街でもっとも街並が美しいとされる大都市“パリ”の住宅街をデザインモチーフとし、“ウィングシャトー宜野湾真志喜”に再現したいと考えました。パリの住宅街のなかでも『サンジェルマン・アン・レー』の街並は、パリジャンも憧れる明るく華やかな高級住宅街として人気のエリア。ライムストーン色に加えられたアースカラーの色彩は、沖縄の色彩にもどこか似ていて、親しみがある街並だと感じます。

建物全体の形状はヨーロッパ建築のフォルムをモチーフとし、安定感が出るよう水平の化粧モールを数か所設けています。そして妻壁の窓には、ヨーロッパの縦長窓をモチーフとしたアレンジを行うことで、建物に表情を持たせています。外壁の基本色は、沖縄建築にはかかせない“オフホワイト色の塗装”で構成、基壇部にはライムストーン色の“ベージュ色のモザイクタイル”を配することで、基壇部の安定感を強調しています。そしてエントランス外壁にはヨーロッパの石積建築で表現される横目地を大判タイルでアレンジ。ロートアイアン装飾で飾られた美しい照明器具を加えることで、パリらしい、セレブの邸宅感を演出しました。

エントランスホールのデザインは、パリのもうひとつの顔ともいえる芸術文化を意識し、美術館のモダンなインテリアをモチーフとしました。
なかでも、数年前全面リニューアルされた“ピカソ美術館”は、パリの街並の特徴でもある最上階の屋根裏部屋のななめ壁がそのままに利用された美しいインテリアです。古典と現代が融合されたオフホワイトと木目色のシンプルで美しい空間を再現することで、ここに住まう人々自身がアート的に惹きたてられ、日々の暮らしを演出てくれると考えます。